ささみファクトリー

新作を中心に、見た映画のあらすじと感想を製造します。肝心なところのネタバレはしません。食べたカレーの報告もします。

「ナイスガイズ!」/ The Nice Guys/監督 シェーン・ブラック

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「ナイスガイズ!」

制作:アメリカ/上映時間 111分

出演:ラッセル・クロウライアン・ゴズリング、アンガーリー・ライスホリー・マーチ、マット・ボーマー、マーガレット・クアリー

 

f:id:sasami_333:20170421173430j:plain あらすじ

 

酒ばかり飲んでいる、シングルファーザーの探偵ホランド・マーチ(ライアン・ゴズリング)と、暴力的だけど優しい示談屋をしているオッサン(ラッセル・クロウ)がコンビを組み、失踪したとある少女を探すことに。少女の失踪の背後には自動車産業の闇が隠れており、二人は政府も絡んだ巨大な陰謀に徐々に巻き込まれていく。70年代ロサンゼルスが舞台にした愉快なノワールコメディ映画です。

 

f:id:sasami_333:20170421173430j:plain  ささみ史上、ベストゴスリング映画

 

とにかく笑えます。ライアン・ゴズリングの演技が最高に光っています。同時期公開「ラ・ラ・ランド」より、ささみ的には断然こちらをベストゴズリン映画としてオススメします。

 

ゴズリング演じる探偵マーチは、とにかくダメ男。酒浸りでマヌケ。

わけわからん凡ミスを連発し、頼りないのになぜか憎めない。この愛すべきキャラクターを作りあげたライアン・ゴズリングのコメディセンスと身体力がすばらしいと思います。イケメンなインテリ役も多いゴズリングですが、こういうマヌケ役をやったときのおとぼけゴズリンパワーの破壊力は、底知れないです。コメディを演じきれる役者は本物な気がします。

  

f:id:sasami_333:20170421173430j:plain  利巧な娘が、ダメな父を守る

 

ダメなゴズリングを支えるのが、彼の娘役のアンガリー・ライスちゃん。父親の凡ミスを冷静にナイスカバーして行きます。でもちょっとした時に、ティーンらしい弱さを見せるのですが、その強さと弱さのバランスが絶妙にかわいい。父親の前は強がる一方、母親が焼死した空き地で、一人で読書をする姿が切ない。「だめな父と利口な娘」のバディものとしても楽しめて、親子でもあるけど親友同士にも見える、この二人の関係性が見ていて心地いい。

  

f:id:sasami_333:20170421173430j:plain   ずっと見ていたい新たなシリーズものになること期待

 

 とにかく本編と関係ないミスや下ネタでずっと笑っていられるけれど、二人が巻き込まれる自動車産業と政府も絡んだ暗部は、社会風刺にもなっています。自国の産業発展を優先するばかりにないがしろにされる環境問題、それに抗うヒッピー、そして何にも属さず負け犬なダメな私立探偵だけど優しさには溢れている男2人・・・。とにかく映画として面白い要素に溢れたコメディ映画。真剣に見なくても家でDVDをかけっぱなしにしていたい映画です。

 

この映画をみて・・・ささみのひとこと

             

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  どこのシーンのことかは、見たらわかります。